他人に厳しい人っていますよね。
些細なミスも許してくれなかったり、ちょっと時間に遅れただけですごく責めてきたり。
正しいことを言っているときもあるんですが、近くにいるとなかなか厄介な存在です(笑)
- 他人に厳しいのは完璧主義だから?
- 他人には厳しいのに、自分に甘えたいのはなぜ?
そんな疑問にお答えすべく、今回は「他人に厳しい人」の心理と対応方法について書いてみました。
管理人について
■社会福祉士・公認心理師・臨床心理士の資格をもっています
■医療福祉分野で10年以上、相談員として勤務してます
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会社の人間関係がストレスで仕方ない!って人はこちらの記事も参考にしてね
他人に厳しい人の心理的特徴
おおまかには以下のような心理的特徴があります。
- 完璧主義な傾向が強い
- 自己中心的で、自分が優先されることを期待する
- 人間関係において、相手をコントロールしようとする
- 規律を重んじるが、融通が効かない
- 物事を自分基準で判断するため、他人の意見を受け入れない
- 人とのコミュニケーションが苦手で、感情的になりがち
「〜すべき」という思考が強そうですね。
あとは、コミュニケーションや感情コントロールにも課題がありそうです。
そのため、他人に厳しい人は次のような心理的課題を抱えやすいです。
- 孤独感や不安感が強くなる
- ストレスや憂鬱、眠れないなどの症状がでやすい
- 人間関係がうまくいかず、生きづらさを感じる
- 自分自身の問題に気づきにくいか、気付いても改善が起きにくい
元々、自分の考えや行動は正しい!って強く思ってるから、追い詰められた状態になっても改善しようとする行動が起きにくいんですね。
他人に厳しい自分を変えたい!なおしたい!って思っても、結局根本の考え方が邪魔をすることは多いです。本人もキツいでしょうね。
他人に厳しい人は自分にも厳しいのか
「他人に厳しく、自分に甘い人」「他人に厳しく、自分にも甘い人」この2パターンをみていきましょう。
他人に厳しく、自分に甘い人
完璧主義だけど自己評価が低く、自己防衛的に相手への批判的な態度が目立ちます。その結果、自分自身には甘くなりがちです。
あとは、単に、行為者観察者バイアスが原因という見方もあります。
行為者観察者バイアスとは、他人の行動については内面に原因があると考えるのに対して、自分の行動については原因が自分の外側にあると考える傾向のことです。例えば、遅刻で考えてみましょう。他人が遅刻したときは「ゆるんでる」とか「仕事をなめてる」とか考えるのに対して、自分が遅刻したときは「今日は電車が少し遅れたから」とか「混んでたから」と自分自身ではなく環境などのせいにすることです。
似たようなもので、自己奉仕バイアスというものもあります。
これは、成功は自分の能力や努力のおかげだと考え、失敗は他人や環境のせいだと考える傾向です。
こういう認知バイアス(物事の判断が非合理的になる心理現象)は誰にも起こり得るものなんですけど、他人に厳しいのに自分には甘いっていうそのギャップで反感を買いやすいんですよね。。。
他人に厳しく、自分にも厳しい人
完璧主義で不満足感が強く、コントロールしようとする傾向が多いです。そのため、信頼関係を築きにくいです。
このタイプは、、、ほとんどお目にかかったことがないです!笑
なんだかんだ、みんな自分には甘いですね。私もですけどね(笑)
他人に厳しい人への対応や付き合い方
他人に厳しい人と関わる際のアドバイスとしては、以下のようなものがあります。
「他人に厳しい人」の立場になって考えてみる
他人に厳しい人は、自分が求める基準や価値観を相手にも押し付けがちです。それ自体は確かに困ることなんですが、「あぁ、この人は完璧主義で、自分を守るために言ってるんだな」とか「自分にも他人にも満足してないからあんな態度なんだな」とか思ってみてください。
モヤモヤしてたものが少しマシになるかも?
意見を交わす場合は、相手の意見を尊重しながら
他人に厳しい人と意見を交わす際は、論破しようとしても上手くいきません。相手は確固たる自分のルールや基準がありますから。そして、その基準が正しいと思ってるからです。
「たしかに〇〇さんの言ってることもその通りですね」と相手の意見を受け入れたかのように見せ、「〜〜だから私は△△と思います」と自分の意見も伝えられると良いでしょう
自分の考えははっきりと伝える
自分の考えは、はっきりと伝えることが大切です。ただし、相手を攻撃するような表現や否定的な言葉遣いは避けましょう。「(〇〇さんの意見はわかるけど、)私は〜〜します」という風に伝えてみてください。
譲歩したり受け入れてみる
相手の意見や要望が妥当なものであれば、譲歩したり受け入れることも時には必要です。相手に従うというよりは、(〇〇さんの考えはそうなのね)と受け入れるイメージでやってみてください。
距離を置く
相手があなたに対して常に厳しく接してくる場合は、距離を置くことも必要です。
「他人に厳しい人」と関わるときに大事なことは、「相手の考えを改めさせよう」とか「相手のおかしい部分を指摘して、改善させよう」などと思わないことです。
相手は変えられません。むしろ、変えようとすればするほど変わらないものなんです。
あなたの心が被害を受けないためにも、上記の対応方法を試してみてくださいね。
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