「無視された」
そう感じたことがありますか?
無視されたことがある人は、それがどんなに辛いことかを知っています。無視されることはあなたを深く傷つけ、存在意義がないように感じさせてしまうことがあります。
この記事では、無視する人の心理と無視されたときの対応方法について説明します。また、無視されたときの気持ちの整理の仕方も探っていきます。さらに、無視をするような人は幼稚なのか?攻撃的な無視をする人の末路はどうなる?など気になることについても考察していますので、ぜひ読み進めてみてください。
管理人について
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無視する人の心理的特徴
誰かがあなたのことを無視しているとして、その行動の背景には次のような心理的特徴があるでしょう。
無視をする人の心理や特徴
- あなたに嫉妬しているか、あなたの存在に脅威を感じている
- 感情や考えを素直に言葉で表現する能力が低い
- 「怖くて立ち向かえない」という状態
- あなたとの関わりの中で、なにか葛藤を抱えていたりトラウマに触れるようなことがあり、怒りや不満を感じている
- あなたに自分の存在や気持ちを認識させたい
- 単に自分の時間を確保したい
- 何らかのトラブルがあり、あなたとの接触を避けるため、一時的な解決法として使用している
無視をする人は、感情表現やコミュニケーションに課題がありそうですね。ただ、仕方なく一時的な解決法として選んでいる人もいそうです。
私が無視をされたときの状況を思い出すと、②④⑤辺りが当たってるかもと思ってます。小中学生くらいの子たちでも、「無視することは良くない」とわかってるんですよね。でも、感情のコントロールが下手だったり、自分の気持ちを知らせる方法が無視だったりするんですよね。。。
子どもにコミュニケーションの場数を踏ませる、無視をするのではない方法で解決するという経験をさせるのは、かなり重要だと思ってます。
無視をする人は幼稚なのか
大人になっても他人を無視する。そんな人に対して向けられる言葉ですね。コミュニケーションスキルが低い、自分の感情のコントロールが下手という点でみれば、確かに「幼稚」なのかもしれません。
トラブルがあった場合などは相手を無視することが一時的な解決策として選ばれることがあります。また、相手との関係が悪化している場合には、相手との接触を避けるために無視をすることもあるかもしれません。
状況は人によってさまざまなので一概には言えませんが、やはり無視をすることが相手を傷つける行為であることは事実だと思います。無視をするしか解決法がないならともかく、ずっと無視をするとか、無視する以外の解決法を探らないとか、自分本位な理由で無視を続けるのであれば、やはりそれは「幼稚」と言えるのではないでしょうか。
無視をする人はどのような末路をたどるのか
無視をする人が自身の問題と向き合えず、攻撃的な無視を続ける場合、例えば次のような末路をたどることになるでしょう。
- 仕事などで他人と協力している場合、他のメンバーから避けられることになり、業務の遂行に支障をきたすことがあります
- 人間関係が悪化し、周囲の人々から孤立することになる可能性もあります
- 業務や周囲との人間関係が悪化した結果、自分自身がメンタル的な課題を抱えやすくなります
結局はまわりまわって、無視をする人が損をするということですね。子どもの頃ならまだしも、大人になれば「無視をする」という行動がいかに周囲に悪い影響を及ぼすかということが分かります。無視という行動をとってしまう自分に向き合い、見つめ直し、課題を克服していく必要があるでしょう。
無視をする人への対応方法
無視をする人に対して、関係を修復したいかどうかで対応方法は変わります。主に、関係修復を図りたい場合について書いていきますね。
自分の気持ちを自覚する
まずは、冷静になってください。そして、どのような気持ちがでてきたのかを自覚しましょう。一般的には次のような気持ちがうまれやすいです。
- 焦りや不安:無視をされたことで、相手とのコミュニケーションが途絶え、何か行動を起こさなければならないという焦りが生じることがあります。相手との関係を修復したいと思っても、相手が無視をしているため、どうアプローチすればよいのかわからず、不安を感じることもあるでしょう。
- 不快感や怒り:無視をされることで、相手から嫌われている、無視されるほど自分が価値がないのではないかと感じることがあります。また、無視をされることで、相手への不快感や怒りを感じることもあるでしょう。
- 悲しみ:親しい人から無視をされると、その人との関係が壊れたような気持ちになることがあります。自分が何か悪いことをしてしまったのではないかと思い悲しみに暮れることもあるでしょう。
- 無関心:無視をされたことで、相手に対して興味がなくなったり無関心になってしまうことがあります。また、無視をされることで、相手に対してもう関わらないという決意をすることもあるでしょう。この場合は、関係修復を図るのではなく、あなた自身も相手との距離を置くということですね。
コミュニケーションをとる
次に、相手とコミュニケーションを取りたいと思った場合は、次のようなことに気を付ける必要があります。
1.相手の気持ちを理解しようとする
相手がなぜ無視をしているのかを知ろうとすることで、あなた自身の行動や考え方を見直すきっかけになります。
2.攻撃的な言葉遣いや批判的な態度を取らない
無視をする人というのは、ある意味冷静ではない状態ですから、あなたも同じように感情的になってはダメです。
3.冷静かつ簡潔に伝える
無視してくるくらいですから、伝えたいことがあってもあまりクドクドと話しすぎない方がいいでしょう。あなたの気持ちや意見を簡潔に伝えましょう。あなたが謝る必要があるときは、ここで謝罪と関係修復を望んでいることを伝えましょう。
4.相手が対話に応じない場合は、距離をおく
1〜3のステップを踏んでも話に応じてもらえないときは、無理せず離れましょう。あなたがやれることは1〜3でやったので、相手からの何らかのアプローチを待つのもいいでしょう。
無視されたときの気持ちの整理の仕方
無視された場合、その状況に前向きに対処するのは難しいかもしれません。気持ちを整理する上で、やらない方がいいこと、やってみてほしいことをまとめました。
やらない方がいいこと
- 無視された原因を考え続ける
- 無視されたことを悩み続ける
- 自分を責める
- 相手を責める
- 自分は価値のない人間だと思い込む
相手の気持ちを考えたり、自分の言動を振り返ることは必要な場合もありますが、あまり考えすぎると気持ちの落ち込みや焦りが強くなります。また、必要以上に自分を責めるのもやめましょう、なんの解決にもなりません。
やってみてほしいこと
・ありのままの自分を受け入れる
例えば、無視されたことに対する感情(不安、悲しみ、怒り、焦りなど)をそのまま認め、そう感じて当たり前だから大丈夫と受け入れる。その感情を無理やりどうにかしようとしないことが大切です。そのままでいいんです。
・「無視をされること」と「自分の存在意義」を切り離して考える
無視をするという行動は、その人自身のものです。それは、あなたを反映しているものではないということを忘れないでください。相手の行動があなたの価値の全てを決めている、と思うのは間違いです。
・信頼できる友人や家族に気持ちを話す
信頼できる人であれば、あなたの立場になって話を聴いてくれ、あなたのことを思って助言してくれるでしょう。また、気持ちを話すことは、もやもやしている感情を解放する効果があります。
友人や家族に話せない場合、カウンセリングを利用してみてもいいですね。
・あなた自身をケアする
無視をされたことでうまれる感情はとても強いものなので、それが悲しみであれ怒りであれ、あなた自身を傷つけ、消耗させているのは間違いないです。ゆっくりあなた自身のために時間を使いましょう。あなたが一番リラックスできる環境に身をおいてください。
・カウンセリングの利用
一人では気持ちの整理がつかない場合、カウンセリングを受けるという手もあります。今は、オンラインでカウンセリングを利用できるところが増えています。
最初に伝えたように、無視されることはあなたを深く傷つけます。この記事に書いてあるように、無視をしてくる相手の心理的特徴を知り、冷静になってあなたの行動や気持ちを整理することが大切です。そうすれば、前に進むことができるはずです。
一人で解決することが難しい場合は、信頼できる人やカウンセリングに頼ってみてください。
どうしてもストレスな場合は転職を考えるのが得策かも
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